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恋の蛍(松本侑子著=出雲市出身)

表紙はかなりの美人です。出雲市出身の作家・翻訳家、松本侑子さん(1963年生まれ)ではなく、天才・太宰治と入水自殺した、山崎富栄です。愛と性について、深い洞察と表現をもって知られる松本侑子さんの新たな代表作と言えましょう。第29回新田次郎文学賞受賞されました。

松本侑子さんといえば、1987年に「巨食症の明けない夜明け』ですばる文学賞を受賞され、颯爽とデビュー。その後、赤毛のアンの全文訳で名をはせました。昨年3月には、幕末維新の歴史小説となる「神と語って夢ならず」を発刊されるなど、次々と活動分野を広げているのです。個人的には、「性遍歴」がすごいデス。どうも末も当時の作品の中で最も売れている、といわれているらしいです。

さて、恋の蛍ですが40歳の太宰治と、不倫の末に、玉川上水で心中した山崎富栄とはどんな人だったのだろう、当時の新聞記事と、長年読み続けてきた松本さんの素朴な疑問から、物語は始まります。どうも、太宰治の愛人という位置づけから、富栄は、ふしだらな女、というイメージがつきまといますが、「そうではないのではないか」との疑問から、富栄の関係者の果敢な取材でものした作品です。

恋の蛍

富栄の日記には
「先生は、ずるい
接吻はつよい花の香りのよう
唇は唇を求め
呼吸は呼吸を吸う
蜂は蜜を求めて花を射す
つよい抱擁のあとに残る、涙
女だけしか、知らない
おどろきと、歓びと
愛しさと、恥ずかしさ」とあるそうです。この情念、熱情、恋情、なんとも言えない熱さです。

読み進めていくと、ふしだらな女との評判があった富栄が、実は日本の美容界の草分け的存在だったことが浮かび上がってくる。なぜ、28歳で太宰を愛し、30歳で心中に至ったのか。それは読んでのお楽しみ…


恋の蛍 山崎富栄と太宰治恋の蛍 山崎富栄と太宰治
(2009/10/17)
松本 侑子

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