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出雲人(藤岡大拙著)

出雲人(藤岡大拙著、ハーベスト出版、1500円)

出雲のことは古代から現代まで、何でも「藤岡大拙先生に聞け」。これは、島根県人のいわば、合い言葉にもなっています(たぶん…)。京大文学部史学科を卒業され、島根県立女子短大学の学長を務められ、今も確か、斐川町にある荒神谷遺跡博物館の館長であり、松江歴史館の館長で、松江風土記の丘所長なども務められていたと思います。まさに、歩く「島根の歴史と文化」です。

それで、この本ですが、1991年に発刊され、その後2004年に改訂版として出版されました。出雲の人間の性格は一般的に「暗い、内向的、社交下手、消極的、地味」など、人様の前に出ないひっそりとした生き方を好む一方で、「堅実、勤勉、まじめ、努力家」という一面も併せ持っていると、藤岡先生は「県民性」などを分析した資料などから抜粋して、列記されます。さらに、「進取性がない、適応性が弱い、活気がない、若さがない、遊びがない」など、上げればきりがありませんが、要するに、出雲人とはこういうイメージだということです。

「しかし」と藤岡先生はおっしゃいますが、けっして「それは違う」とはおっしゃいません。そこは出雲人の中の出雲人、上記の外部から寄せられる私的をしっかりと受け止め、なぜ、出雲人はこうも内向的なのか、と自己反省的に分析を展開されます。出雲の国が、豊かな農林水産資源を持ち、鉄の文化を形成し、神々をいただき、神話に彩られた素晴らしい地域に違いないのですが、そこはぐっとこらえて、考察を続けられます。

出雲人が内にこもる性格になったのは、古代出雲の国が大和王朝に征服された敗北感があったからではないか…。はたまた、豊かな自然と他国との境界が天然の要害となり出雲の国を「箱庭的」な世界に押し込めてしまった…。などと議論を展開していきます。

出雲人ハーンが感じた出雲の風土や人情などを含め、出雲人は「繊細な感性」と「受容の美学」を持った人々と結論付けておられます。「出雲人的生き方、出雲人的意識形態こそ必要なのではないか」と。うーん、藤岡先生でなければ、ただの「自虐本」になりかねないところを、しっかり歴史も踏まえた文化論になっているところがすごい。

藤岡先生は出雲の誇りです。これは胸を張って言えます。出雲ズーズー弁で行われる講演を一度でも聴けば皆さん、一変にファンになられると思います。著書も多く、「山中鹿介紀行」「島根郷土史ノート」「出雲の魅力」などいずれも藤岡先生の深くも、熱い出雲や島根への愛情があふれています。

出雲の風土は、若い人にとっては「うっとうしい」と感じるのかも知れませんが、ばらばらになった個人が「つながり」を求める現代にあって、土地と生活と人が結びついた島根こそ、全国に誇れると思います。


出雲人―出雲学へのいざない出雲人―出雲学へのいざない
(2005/01)
藤岡 大拙

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