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19歳の甲子園(長島康夫・著)

「19歳の甲子園~昭和31年夏 高校野球熱闘譜」。著者の長島康夫さんは、安来市から米子東高に進学し、米子東高が1956年夏の甲子園で4強入りを果たしたときのエースだった男性です。

19歳の甲子園


正直言って、最初はそんなに期待していたわけではなかったのですが、、、途中からぐいぐい引き込まれて、涙が止まりませんでした。

1つは、タイトルにもある「19歳」で出場できた甲子園のエピソード。
長島さんは、終戦後に引き揚げてきた影響で、3年生のときに甲子園に出場できる年齢制限をわずかに超えていました。そのため、当初、出場停止とされましたが、先生たちが高野連に嘆願書などを懸命に書いてくれて、特例で出場許可が下りたのでした。そのときの本人の悔しさ、空しさと、先生たちの情熱、そして、家族の温かさに、ぐっときました。

もう1つ、胸を打ったのは、朝鮮半島で終戦を迎えた後、お母さんと妹さんと一緒にソ連の収容所から脱出したという過酷な体験の場面。収容所でお姉さんをみとったり、真っ暗な闇夜に機関銃を抱えた兵士におびえながら笹に隠れて国境線を駆け抜けて脱出したりと、本当に涙なしでは読めませんでした。

そのほか、甲子園で優勝候補の高校を抑えるなど活躍した話をはじめ、元阪神タイガース投手の村山実さんから直接、投球術を教わったりと、野球関係の内容もふんだんに盛り込まれています。

こうした野球の部分ももちろん興味深いのですが、何より、戦中、戦後という時代に翻弄されながらも、大好きな野球を支えに生き抜いた、一人の男性の生き様として、面白く読むことができると思います。

19歳の甲子園(河出書房新社、1600円税別)


19歳の甲子園19歳の甲子園
(2011/04/12)
長島 康夫

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